【米粒の触感を楽しむ甘酒の作り方】炊飯(煮る)でなく、蒸したもち米で作る甘酒

通常、甘酒は炊飯したお米(おかゆ)に米麹を加えて作ります。

今回は「蒸したお米」に米麹を加えて作る甘酒をご紹介します。

蒸したお米を使うことで発酵させても米粒の形状が残り、米粒の触感を楽しむことができます。

また米粒の中に甘みが閉じ込められるため、米粒を噛んだ瞬間に甘みがジュワーっと出てくる面白みもあります。

炊飯したお米で作る甘酒の特徴

  • ご飯が軟らかく、米粒の形状が崩れた「おかゆ」を使用
  • 炊飯したお米(おかゆ)で作る甘酒は、米粒が潰れることでお米のでんぷん質が水分中に溶け出すため、 にごりがあり、とろみがある甘酒に仕上が る

蒸したお米で作る甘酒の特徴

  • ご飯がしっかりと、米粒の形状が残った「蒸したお米」を使用
  • 蒸したお米で作る甘酒は、米粒が潰れないので、米粒の形状が残り、透き通った甘酒に仕上がる

それでは米粒の触感を楽しむ甘酒の作り方をご紹介していきます。

材料

・もち米 150g
・米麹(乾燥タイプ)  150g
・水   3カップ

①洗米後、浸水させる

もち米を水で軽く洗ったら、冷蔵庫で浸水させます。

浸水時間の目安ですが、夜に作る場合は、朝に洗米して浸水。朝に作る場合は、前日の夜に洗米して浸水させておきましょう。

洗米
もち米が水に隠れるように
冷蔵庫で浸水
雑菌が入らないようにサランラップを

②水切り

30分水切りを行います。

水切り

③もち米を蒸す

今回はフードスチーマーを使用しました。(蒸し器で蒸すのでも大丈夫です。)

まず蒸気がお米を貫通して上に抜けるまでふきんは広げて、ふたをせずに待ちます。蒸気が上に抜けるようになったら、ふきん、ふたをかぶせて40分蒸します。

※フードスチーマーはツインバード「SP-4137」を使っています。
※ふきんは「日東紡」のものを使っています。生地がしっかりしているので何回も使えます。ドラッグストアで売っています。

蒸し
蒸し

お米の芯まで熱が入っているかを確認してください。

指でつぶしても固さがあったり、食べてみて「まだ食べるには早いな」と思うようであればもう少し蒸しましょう。

蒸し具合

④ほぐした米麹、水、蒸したもち米を混ぜて発酵させる

甘酒の発酵はヨーグルティアを使いました。もちろん炊飯器の保温モードでも作れます。

ヨーグルティアは温度管理をしなくてもいいので便利です。甘酒やヨーグルトを作る習慣がある方は持っていると作業がとても楽になります。

途中何度かかき混ぜます。

もち米が固まりにならないようにやさしくほぐしてあげます。混ぜるときはお米を潰さないように、やさしく混ぜてあげます。

ヨーグルティアで発酵

発酵温度は58℃設定、発酵時間は8時間を目安に。

出来上がりは自分の舌で味見をして、甘さが足りなければ発酵時間を延ばします。

※炊飯器の保温モードで行う場合は55℃~60℃の間で温度管理を行います。

ヨーグルティア

蒸したもち米で作る甘酒は「飲む」というより、スプーンを使って「食べる」甘酒といった感じです。

スッキリとした甘酒に仕上がりました。

蒸す作業は少し手間ですが、たまには「変わり甘酒」もいかがでしょうか。

それではよい甘酒生活をお送りください。

参考文献
『麹学』村上英也編著

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