
今回は米麹甘酒と4種類のスパイスパウダーを使ったチャイ甘酒の作り方をご紹介します。
ミルクティーのような甘く、濃厚な味わいに、スパイスの複雑な風味が加わった飲み物。
チャイは紅茶の茶葉とスパイスを一緒に鍋に入れて煮出し、そこに砂糖と牛乳(豆乳でもおいしい)を加えて煮詰め、茶こしなどでこして作ります。
チャイ甘酒では砂糖は使わず、甘酒の自然な甘みを利用します。
スパイスは甘酒と相性の良い4種類のスパイスパウダーを使います。スパイスパウダーを使うことで、簡単にチャイの風味付けが行えます。
チャイ甘酒の作り方
材料
- 米麹甘酒+水(甘さ控えめの甘酒に調整):コップ一杯分
- ジンジャー(しょうが)パウダー:少々
- セイロンシナモンパウダー:少々
- クローブパウダー:少々
- カルダモンパウダー:少々

①甘酒を温めて、味(甘み)を調整する
鍋で甘酒を温めます。温めることで甘酒の甘みを感じやすくなります。
甘酒の甘みが少し薄いと感じるくらいに、水を加えて味を調整します。
スパイスを加えることで甘酒の甘さが引き立つようになる。
甘さを抑えることで、スパイスの風味が感じやすくなる。

②ジンジャーパウダーを加える
ジンジャーで「辛みづけ」を行います。
かなりいいです。ジンジャーを加えることで甘酒の甘みが引き立ちます。ジンジャーは体を温める効果もあるため、冬は温めた甘酒にジンジャーパウダーを振りかけて飲むのがおすすめ。

ジンジャーは他のスパイスより少し多めに振りかけます。最初に2、3振りすると香りが出てきます。そしてもう2、3振りすることで味にも辛みが感じられるようになります。
ジンジャーでしっかりと香りと味を付けることで、チャイらしい風味に仕上がります。
スパイスは一種類ずつ加えます。振りかけたらかき混ぜて味と香りを確認します。足りないようであれば少しずつ足すようにします。

③セイロンシナモンパウダーを加える
セイロンシナモンを加えることで味がマイルドになります。シナモンの独特で甘い上品な香りをプラスします。
2、3振りして香りと味を確認します。
コーヒー、紅茶、ヨーグルトなど日常に使いやすいスパイスです。味の雰囲気を変えてくれるおすすめアイテム。

シナモンの種類
シナモンには様々な種類がありますが、代表的なものに「セイロンシナモン」と「カシア」の二種類があります。
「セイロンシナモン」は主にスリランカでとれるシナモンのことをいいます。甘く上品な香りが特徴です。
「カシア」は主にベトナムや中国でとれるシナモンの種類です。甘く濃厚な香りがあります。
今回はセイロンシナモンを使用ています。

③クローブパウダーを加える
クローブはほろ苦い味のスパイス。クローブで香りと味に深みを与えます。

クローブは4種類のスパイスのうち加える量は一番少なくします。隠し味のように控えめに入れるのがポイント。
1振りして香りと味を確認します。

④カルダモンパウダーを加える
カルダモンでさわやかな香りをプラスします。
カルダモンは「香りの王様」と呼ばれ、カレー粉の原料にもなっているスパイスです。

2、3振りして味と香りを確認します。
カルダモンは最後の香りの調整役です。必要に応じてプラスしてください。

出来上がり
4種類のスパイスパウダーはどれも甘酒と相性が良いものをピックアップしています。多少入れすぎてしまってもまずくなることはないと思います。
ジンジャーとシナモンは味付け。(しっかり振っても大丈夫)クローブとカルダモンは香り付けで使うようにするとチャイらしい風味になります。スパイスの味を覚えてくるまでは、少しずつ加えて様子を見ていくのがいいと思います。
チャイ甘酒はスパイスの栄養成分も取り込める健康甘酒です。
体を温めるので寒い季節にはおススメの甘酒です。
それではよい甘酒生活をお送りください。

参考文献
「スパイス&ハーブの使いこなし辞典」主婦の友社
「いちばんやさしいスパイスの教科書」水野仁輔